近年は外で遊ぶ機会が減ったことで、体幹が弱ってしまった子供が増えてきている、と言われています。
体の中心部であり、歩く、座る、立つ、どの動作をするにしても重要になってくるのが体幹。
この体幹を子供のときから弱いままにしておくと、将来、立った姿勢や座った姿勢が悪い姿勢になってしまい、姿勢の悪さから怪我をしやすくなるなどの影響がでてきてしまいます。
しかし、子供の体幹を強くしようとした時、大人のように筋トレをして鍛えることは、子供の成長に良くないということでおすすめされていません。
そこで、筋トレなどの高度な負荷をかけずに、子供の体幹を強くするために大切になってくることがあります。
それは、「楽しく、遊びを通して、絆、心」です。
今回、この記事では、キーワードをもとにしながら、子供の体幹を強くするうえで大切になってくることを解説をしていきます。
子供に体幹で悩んでいた方は、是非とも読んでみてください。
体幹について
まずは、体幹について説明をしていきます。
体幹とは頭・四肢以外の部分と胴体を支える筋肉の箇所を指します。
次に体幹の役割について紹介します。
体幹には主に3つの役割があります。
体幹の3つの役割
- 姿勢を安定させる
- 立つ、座るなど動作の時に体を支える
- 走る、歩くなど体を動かす
この3つの役割は、どれもが生きていくうえで必要になってくることばかりです。
つまり、体幹を強くすることは、「生きる力」をはぐくむことになるのです。
体幹の低下が集中力の低下に繋がる?体幹が弱いことで起こる悪影響
姿勢を安定させるなどの役割をもつ体幹ですが、弱いままにしていると、悪影響を引き起こしてしまいます。
そして、この悪い影響は改善しないでいると、大人になっても影響が続く可能性もあります。
では、体幹が弱いことで起こる悪影響について紹介していきます。
悪影響その1:姿勢が悪くなる
悪い姿勢と言われて、どういった姿勢を想像するでしょうか。
一般的には、背中が丸まり、顎をつきだした猫背などが姿勢が悪い状態だと言われています。
この姿勢の悪さは、姿勢を保つための筋肉である体幹が育っていないために、起こることが多いです。
姿勢の悪さは、無理な姿勢から内臓に負担を与えてしまうこともあります。
悪影響その2:集中力が続かない
体幹が弱く、姿勢が悪いということは、同じ姿勢で居続けることが難しいということになります。
同じ姿勢で居続けられないということは、「じっと座ってられない」、「まっすぐ立ち続けられない」、ということに繋がってきます。
これらの姿勢が維持できないということは、姿勢を保持するのに十分な体幹が備わっていないと言えるでしょう。
悪影響その3:よく転ぶ、怪我をしてしまう
体幹が弱いことでバランスを崩しやすくなってしまいます。
また、姿勢が悪い状態で転んでしまうと、転んだ際に上手く手をつけなくなってしまいます。
姿勢の悪さは、視野を狭くしてしまうので、つまづいたり転びやすくなってしまいます。
悪影響その4:疲れやすく、持久力がない
体幹が弱いと、他の筋肉に余計な負荷がかかってしまいます。
体幹を支えるために他の筋肉が使われると、本来の筋力以上の力を使い続けてしまい、筋肉を休めることができなくなってしまいます。
筋肉を休めることができないと、どうなるかと言うと、疲れやすくなってしまいます。
また、効率の悪い体の使い方をしてしまうため、持久力がなく、すぐに座り込んだりしまったり、長い時間体を動かし続けられないなどになってしまいます。
以上が、体幹が弱い状態で起こることになります。
次からは、体幹をはぐくむためのポイントの解説をしていきます。
親子の時間で、体幹をはぐくむ
子供の成長のために強くしておきたい体幹ですが、強くすると言っても、どのようにすれば良いのでしょうか。
ここからは、冒頭で紹介したキーワード「楽しく、遊びを通して、絆、心」をもとにして、体幹を強くするポイントを紹介していきます。
体幹をはぐくむためのキーワード1:楽しく、遊びを通して
楽しく、遊びを通して = 遊びながらはぐくむ
楽しく、遊びを通してとは、子供が遊びながらはぐくむことになります。
よく、「遊びながらはぐぐむ」ことについて、「遊びながら鍛える」ことだと勘違いしている方がいますが、間違ってほしくないのは鍛えることではないということです。
はぐぐむとは、「どのような動きが自分の子供に必要なのか」という「ねらい」を導き出し、遊ぶことです。
この遊びながら、導くことについて大切なことは楽しむことを忘れないことです。
「これできるかな?」、「チャレンジしてみよう!」というふうに親子で遊びながら、バランス感覚や瞬発力を身につけていくことが大切です。
体幹をはぐくむためのキーワード2:絆
絆 = 家族、親子の絆
親子の絆を構築するうえで大切なことは、親子が一緒に遊ぶことです。
一緒に遊ぶことで、親目線から子供を見たときに「あんなこともできるようになった」、「こんなこともできるようになった」、と子供の成長を感じることができる、貴重な時間となります。
そして、子供は親の愛情に包まれることで、安心してのびのびと体を動かすことができるのです。
一緒に遊ぶことではぐくまれた親子の絆や信頼関係は、その後の日々の生活において大きな財産になることでしょう。
体幹をはぐくむためのキーワード3:心
心 = 心の育ち
体幹と心の繋がりについて、不思議に思う方もいるかもしれません。
実は、体幹の育ちと心の育ちは密接な関係を持っているのです。
体幹が育ち、次第にできることが増えていくと、「僕にも私にもできた」、「これできた!」、「ここまで進めた」、という気持ちが子供の中で生まれていきます。
この気持ちが生まれることで、物事を前向きに捉え、何事も意欲的に取り組めるようになるのです。
遊びに対して、意欲的に取り組めること、「できた」を繰り返すことで、子供に自信がうまれ、心の育ちに繋がっていくことになります。
親子の時間を大切にしよう!
ここまで、子供の体幹のはぐくみ方について紹介をしてきました。
親子で楽しい時間を共有することが、子供の心の成長と体幹のはぐくみに繋がります。
もし、子供との時間をとれていない方がいたら、少しでも良いので、子供との時間をとってみてください。
十分に子供との時間がとれている方は、その時間を大切にしてあげてください。
体幹をはぐくむのに大切なのは親子の絆、愛情です。
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